自然科学の基礎がため

最近、ちょくちょくブルーバックスのような自然科学系の本を読む。すると、やっぱり自然科学をちゃんと理解するには数学の知識が不可欠だなぁ、とつくづく思ってしまう。何を隠そう、私は理学部数学科出身なのですが、大学を出て15年以上もたつと、数学の知識は忘却の彼方へ消え去っている。
そんな時に、たまたま本屋で、おあつらえ向きの本を見つけた。「数学入門 (大学生のための基礎シリーズ)」という本。この本の目的は以下のように書かれている

  • ゆとり教育を反映して高校までの数学の学習内容は量的に減少、質的にも衰退している。高校までの数学と大学で必要となる数学との乖離を埋め、大学生が学んでおかねばならない数学の基礎学力を身につけるための教科書
  • 数学の基礎を解説した入門書。中学校までの数学的知識だけで読めるように書かれている。高校の数学をおもな内容とするが、高校の数学にとどまらず、さらに多変数関数の微分積分学微分方程式論、線形代数学などのより高度な数学を学ぶための十分な素養が得られることを目標にしている。

実際、この本はの内容は、数・集合・論理といった非常に基礎的な知識から始まり、方程式、関数、微積分、ベクトル、行列、確率まで多岐に渡っている。高校から大学1年のぐらいまでの内容でしょうか。定理の証明や例題の解説も丁寧に記述されているので、数学の基礎の基礎をおさらいするには持ってこいだと思います。さらに、非常に読みやすい!
なお、この本の姉妹編の「数学入門〈2〉偏微分・重積分・線形代数 (大学生のための基礎シリーズ)」や、「物理学入門〈1〉力学 (大学生のための基礎シリーズ)」、「物理学入門〈2〉電磁気学 (大学生のための基礎シリーズ)」、「化学入門 (大学生のための基礎シリーズ)」もおすすめ。いずれの本も、高校レベルから大学1-2年度あたりまでの内容となっていて、大学時代の復習および自然科学の基礎がためには最適。思わず衝動買い…です。

数学入門 (大学生のための基礎シリーズ)

数学入門 (大学生のための基礎シリーズ)

物理学入門〈1〉力学 (大学生のための基礎シリーズ)

物理学入門〈1〉力学 (大学生のための基礎シリーズ)

物理学入門〈2〉電磁気学 (大学生のための基礎シリーズ)

物理学入門〈2〉電磁気学 (大学生のための基礎シリーズ)

化学入門 (大学生のための基礎シリーズ)

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