技術革新における企業の対応

中判カメラでは確固たる地位を築いていたマミヤがカメラ事業から撤退するという情報が入ってきたのは先月。http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20102294,00.htm
しかしながら、今日の情報によると、マミヤ・オーピーの光学事業をコスモ・デジタル・イメージングという会社が引き継ぐとのこと。http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20114827,00.htm
カメラを支える基礎技術がフィルムからデジタルへと根本的に変化した際、その変化にスピーディに追随出来た企業(キャノン、ニコン)、追随できなく撤退を余儀なくされた企業(コニカミノルタコンタックスブランドの京セラ)、ビジネスチャンスを生かしてうまく市場参入出来た企業(ソニーパナソニック)など、悲喜こもごもです。
カメラ業界のこのような現象を見ると、かつてのオーディオメーカーを思い出します。レコードからCDへ(アナログからデジタルへ)変化した際、伝統的な日本のオーディオメーカーが、製品をデジタル対応にシフト出来ず、消えていきました。素晴らしいアンプを作っていたサンスイ電気やカセットデッキの老舗であるナカミチなど。
根本的な技術革新が起こったとき、企業としてどのように対応するか、経営者の責任が問われるところですね。企業としては、保守的なユーザーの支持を得つつも、将来性のある新規事業への参入をスピーディに行わなければならない。
資本主義は大変だなぁ。
カメラ業界では、ペンタックスオリンパスが微妙な位置ですね。伝統あるカメラメーカーなので、頑張って欲しいです。